2019年もあと1週間もないので、囲碁界ニュースを振り返ってみようと思う。
すべて取り上げていたら長くなるので、厳選して5つにした。
今年は良いニュースばかりだったので、この5つはどれもインパクトが強いものだった。
目次
1.平成最後の大名局(第43期棋聖戦第7局)
盤面をみよ。
平成が終わりを告げるに相応しい名局が生まれた。
リアルタイムで観戦できて嬉しく思う。
この二人だからこそ一局だった。
後世に受け継がれるであろう平成最後の大名局だったことは言うまでもないだろう。
新潟県南魚沼市「温泉御宿 龍言」で行われた第43期棋聖戦挑戦手合(主催:読売新聞社)第7局は、井山棋聖が白番6目半勝ちをおさめシリーズ成績4勝3敗で棋聖7連覇。#幽玄の間 では平田智也七段の解説で棋譜ライブ中継でお届けいたしました。#囲碁 #棋聖戦 #井山裕太 #山下敬吾 pic.twitter.com/ySmdcoix6w
— 幽玄の間(【日本棋院公式】囲碁ネット対局) (@UgenNihonkiin) March 15, 2019
2.仲邑菫初段歴代最年少入門し、17勝7敗の好成績
仲邑菫初段が推薦枠で最年少入段を果たした。
一般ニュースでも取り上げられ、多くの人が知ることになった。
仲邑菫初段の強さについては、井山さんとの対局を見た時あまりの強さに驚いた。
プロ第1戦目こそ敗退したが、その後は連勝を重ね17勝7敗。
1年目の10歳にしてこの成績は驚異的だ。
周囲の期待は大きいが、気にせずこのまま順調に強くなり、タイトル戦に出場してほしい。
仲邑菫初段は本日の名人戦予選C1回戦で山田和貴雄七段に144手で白番中押し勝ちしました。今年最後の対局となり、プロ1年目の成績は17勝7敗、勝率7割8厘で、日本棋院の同期入段13人の中で勝ち数、勝率ともトップ。勝率は休場2人を含む全27人の初段の中でもトップだった。
— 毎日新聞・囲碁 (@mainichi_igo) December 26, 2019
3.羽根碁聖タイトル奪取
羽根九段(43)が八年ぶりに七大タイトルを獲得した。
平成四天王としても久々のタイトル獲得となる。
個人的には好きな棋士なので嬉しい限りである。
また、AIを参考にせずに自分の打ち方を貫いているスタイルで、成績を残していることは本当にすごい。
許家元碁聖に羽根直樹九段が挑戦する第44期碁聖戦挑戦手合五番勝負(新聞囲碁連盟主催)第5局が千代田区「日本棋院東京本院」で行われ、150手までで羽根が白番中押し勝ちをおさめ碁聖を奪取しました。『#幽玄の間』では李沂修八段の解説で棋譜ライブ中継をお届けいたしました。#囲碁 #日本棋院 pic.twitter.com/oSVApxL11y
— 幽玄の間(【日本棋院公式】囲碁ネット対局) (@UgenNihonkiin) August 23, 2019
4.上野 愛咲美女流棋聖が竜星戦準優勝の歴史的快挙&女流年間最多勝記録
上野女流棋聖が、男性棋士を相手に連勝を重ねた。
本戦では、高尾九段、村川八段、許 家元八段というトッププロを破っての決勝進出。
もはやすごすぎて「は!?」という声が出てもおかしくないほどの快挙。
決勝でもあと一歩まで一力竜星を追い詰めたが、最後は間違えて準優勝となった。
しかし、この快挙は囲碁界全体が驚かされた。
女流年間最多勝記録も記録(年間44勝25敗(勝率.638))
耕)竜星戦で2連覇した一力遼八段と、勝ちを逃したものの女性初の準優勝を果たした上野愛咲美女流棋聖。上野女流棋聖は「一力先生が目録をさっきもらえていていいなと思いました」と話したが、自身も準優勝の目録をもらっていました。 pic.twitter.com/eL72sQB7E0
— 朝日新聞囲碁取材班 (@asahi_igo) September 23, 2019
5.柴野虎丸歴代最年少新名人誕生&二冠
19歳である柴野虎丸八段が歴代最年少名人を獲得した。
こちらも一般ニュースで取り上げられ、話題となった。
強い強いと思っていたが、本当に10代名人になってしまった。
それだけではなく、井山4冠から王座も奪取し、二冠になった。
19歳・芝野虎丸八段が最年少名人に 囲碁界初、10代でタイトル https://t.co/uKjcGiA2M4
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) October 8, 2019
芝野虎丸名人が王座奪取 第4局で井山王座に勝利#囲碁https://t.co/cKu0xVWIy5
— 日刊スポーツ (@nikkansports) November 29, 2019
まとめ
2019年は囲碁界がとても盛り上がった1年だった。
こんなに重大ニュースが多い年も珍しい。
本当に良い1年だった。
来年以降も虎丸名人や上野女流棋聖などの活躍を期待している。
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